• 設計FAQ

Q ちょっとした設計相談も有料ですか?
A 原則として、作図前の「敷地、建築法律、予算、間取り概算、構法等」に関する電話や当事務所での相談は無料です。ただし、敷地の現地調査の交通費はお客様負担となります。この判断は設計事務所によって異なります。はじめに、「どこからが有料になるのか」をお聞きください。
Q 設計・監理料はどのくらいですか?
A 通常、木造戸建住宅では工事費の10~15%程度で、諸条件を含め建築主と協議して決定します。非木造または特殊構造の場合は、構造設計料として別途1~3%が加算されます。
Q オープンシステムの設計・監理料はどのくらいですか?
A オープンシステム による設計・監理料は、「一般の設計・監理料+マネジメント費(積算・予算調整費+工事管理費+業務報告・補償書類作成)=契約工事費の約15~20%」」です。比率だけを見ると、一見高そうですが、工務店等の元請け業者が入っていないため、最終的に平均約20%前後の低価格化・コストダウンが実現できます。
Q 土地探しから相談出来ますか?
A 土地探しは、むしろ建築家と一緒に探す、あるいは購入前に一度相談する方が間違いありません。私自身、自分の敷地で大変苦労(狭い、崖地、私道、地中埋設物、法規制、予算、工法、近隣苦情の全てに該当)しました。むしろ、建築上の法規制よりも、民法上の問題の方が厄介です。十分検討せずに簡単に決めていらっしゃるお客様が多いようです。土地販売業者は売るのが商売ですから、不利な条件は説明しません。私の経験上、民法「特に私道・借地権・地中埋設物等」に多少詳しい設計者に相談するのが賢明です。また、地盤の弱い敷地は、杭工事費が余分にかかります。予算の厳しい方ほど、土地と建物との予算配分上、土地探しから相談するのも一つの方法です。
Q 狭い敷地や変形な敷地は相談出来ますか?
A むしろ「狭い・変形敷地」ほど、私たち住宅設計者の得意とするところです。実際、敷地に関する相談が大変多いのです。敷地が狭く・変形した厳しい条件でも、それが逆に個性的で素敵な家になります。小さな家でも、設計次第で、機能的で広い空間が演出できますよ。
Q 予算が少ないけど、相談出来ますか?
A 予算以上にご要望がありすぎるお客様がほとんどです。まず、ご要望の優先順位を整理し、予算全体を把握した「予算計画」を立てます。予算が少ない場合は、「規模の縮小」と「内部備品・仕様の見直し」の2つがあります。私は、原則的には後者を進めております。耐久性のあるしっかりした本体があれば間仕切り、備品等は後からでも追加できるからです。さらに、オープンシステムによるコストダウンで約20%前後の浮いた予算をこれらに回すことも可能です。良い設計をすれば、工事費が低くても質の高い家が出来ます。当社には、オープンシステムによる極限までの事例(1000万代からあります)が、構造種別(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)ごとに揃っております。
Q 最近話題になる「シックハウス対策」とは何ですか?
A
「シックハウス対策」には、「シックハウス症候群」と「化学物質過敏症」の2つの観点から検討しなければなりません。(詳細は別途ご質問下さい。)
(1)シックハウス対策
新築・改築時の住宅等で化学物質による室内汚染により、体調不良を起こすことです。建築基準法の改正により、原因となる「ホルムアルデヒド(合板・接着剤などに含まれる材料物質)に関する建材、換気設備の規制」と「クロルピリホス(しろあり駆除剤)の仕様禁止」が法的に規定されました。
(2)化学物質過敏症
長期にわたる化学物質の体内摂取により、微量の化学物質にも過敏に反応するようになることです。 上記の室内環境汚染による「シックハウス症候群」から、「化学物質過敏症」に移行する場合があります。両者の発症には個人差と多くの要因があり、はっきりした発症のメカニズムは不明です。第一に考えることは建築材料カタログなどをしっかり調査し、「化学物質の発生量の多い建材・内装財を使わないようにし、換気を十分とること」です。
※最近、上記(1)、(2)に過剰に反応し過ぎて、逆にダニ・カビなどが発生し、結果的に(1)および(2)の症状を起こす問題も起きています。高断熱・高気密住宅では特に注意が必要です。
Q 他にもコストダウンのポイントがありますか?
A
低価格化・コストダウンには、先の「オープンシステム」の他に、設計上と施工上の2つのポイントがあります。
設計上のポイント
居室・動線(人や物が移動する軌跡・方向線)・水廻り・収納を効率的に配置し、平面形状及び外形を箱型に計画する。
内部間仕切りを極力少なくし、内装材を構造下地材で兼ねる。
屋根と外壁を兼用できる形状で、構造材と外装・内装仕上材を少なくするなど。
施工上のポイント
工期の短い構法を検討する。
地盤の良い、平坦で道路状況の良い敷地を選び、杭工事や無駄な施工手間を除く。(都心ではこの全ての条件が揃うのは厳しい)
専門工事業者の数を少なくし、場合によっては、建築主自らペンキ塗りなどを行なう。人件費が一番高いため、ある程度のコストダウンが期待できる。
Q バリアフリー住宅って何ですか?
A
新築・増改築時に於けるバリア(不自由・障害)フリー対策の目的と設計ポイントは、次の点です。
バリアフリーの目的と効果
高齢者や障害のある方が、「安全に、自分の力で、快適に生活できる」こと。
障害のある方の場合、自宅でリハビリを続けられること。
設計上のポイント
住まい全体で動線経路は「段差」をなくし、必要な部分に「手摺とベンチ・椅子」を設置する。(手摺:内外廊下、階段、玄関、洗面・脱衣室、トイレ、寝室など。ベンチ:椅子:玄関、洗面・脱衣室、浴室、キッチン、寝室など)
部屋の配置計画として、出来るだけ1階に「寝室・トイレ・浴室・洗面所を近くに配置」し、車椅子や介護者が動き回れるような広さを確保する。床の仕上は滑りにくくし、段差は色を変えて識別する。
室内の照明はできるだけ明るくし、冷暖房・換気設備を適切に計画する。
開口部は車椅子やベットの幅より大きくし、大きな引き手の付いた引き戸の方が望ましい。
その他、設計詳細や金融公庫の割増融資等は別途ご連絡ください。
バリアフリーの資金計画
住宅金融公庫や年金住宅融資において、約100万円~250万円程度の追加融資がうけられます。
介護保険住宅改修費として各自治体より20万円(一割自己負担)の補助金がうけられます。
高齢者住宅改造費補助制度として各自治体より補助金が受けられます。(金額は自治体によって異なります)

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